潜水艦といえば、密室。緊張感のある閉鎖された空間。
映画「エイリアン」然り「ソウ」然り恐怖とサスペンスが交錯する
ハラハラワクワクするシチュエーションである。
今回は、そんな極限の状況を映画ではなく、プレイヤーとして体験してみたく。
ゲーム『デイグラシアの羅針盤』をプレイ!
やはり今回もセール時に購入です。
概要
価格: 990円(税込)
メーカー(開発元): レジスタ(同人サークル「カタリスト」制作)
ジャンル: 深海サスペンスADV(アドベンチャー)
対応言語: 日本語
必要な容量: 1.0GB
対応ハード: Nintendo Switch
プレイ人数: 1人
ストーリー
水深700mの海底に沈んだ潜水艇を舞台に描かれるSFサスペンス
同人「カタリスト」の意欲作 『デイグラシアの羅針盤』「どうすれば、彼女たちは生きてあの海を出ることができたのか。
もし、違う選択をすれば、結果は変わっていたのか」
2033年8月1日、
深海遊覧船は水深700mの海底に沈んだ。
一瞬にして失われた50名の生命。
残された者たちは、閉ざされた深海で生存への道を模索する。
だが、その水底には、彼らが予想もしなかった脅威が潜んでいた。
“二人の生存者”の片割れは、
繰り返す記録と記憶の果てに、彼女たちを救うことができるのか。
「生存者を決めるのは、あなたです」
これは正解のないノベルゲーム。
最初から”二人の生存者”と言い切ってしまっているストーリーも興味を惹かれた理由の一つ。
「生存者を決めるのは、あなたです」
誰か二人を選んで生存させるのだろうか??プレイして確かめたくなる良い導入じゃないか…!
ざっくり感想
ここから先は一応、微ネタバレ注意!
オーソドックスな「ノベルゲーム」の形式……と思っていたのだが、、、
プレイしてみた感覚としては原作版の「ひぐらしのなく頃に」に近いだろうか。
詳しくは触れないが、選択肢はあまり現れない。
しかし、ゲームという媒体を活かした遊びもしっかり用意されていてニヤリとしてしまった。
私はSF映画は好きだが、SF小説は全然読まない為、聞きなれない単語が多かった。
深海の知識も全く無いため知らない用語もたくさん出てくる。
けどそのおかげか退屈せずに読めたような気もする。
グラフィックと演出
あまりノベルゲームをプレイしないのもあってか、グラフィックは潜水艦の描写…は詳しくないので良く分からないけれども深海を思わせる描写なども含めて違和感を感じずに物語に入り込めた。
キャラクターのデザインもあまりかわいいとかカッコいいとかそういう感じではないけど、問題なく馴染めた。可愛いキャラクターを求めている人には向かないかも。特定のキャラクターといい関係になるような展開もない。
演出も音楽や効果音で緊張感をさらに盛り上げてくれて、まるで深海に自分がいるような気分になる…というと言い過ぎかもしれないが十分雰囲気を作ってくれていると思う。
個人的に好きなポイント
シナリオ
ノベルゲームをあまりやらない自分としてはとても面白く読めた。深海、沈没といった恐怖や緊張を感じるシチュエーションを活かした描写がしっかりあって楽しめた。
ホラーのような恐怖描写は苦手な自分だが、サスペンス的な恐怖は大好物。その辺の描写を楽しみに読み進めさせてもらった。
ボリューム
価格からして1日で終わるだろうと舐めてかかってしまったのだが、この作品はしっかりボリュームがある。私の場合はセールで更に安く購入しているのでこの価格でこんなに遊べるのかという満足感、お得感を強く感じているのかもしれない。
ボリュームはあるが続きが気になり、飽きずに最後までプレイすることが出来た。
個人的に気になってしまったポイント
キャラクター
主人公を含め、感情移入出来るキャラが乏しい。この緊迫した状況でそうなる!?そんなことする???明らかに非合理的過ぎない?となるキャラクターが多数。いや、一人を除く全員にそう感じてしまった。
価格の割にしっかりボリュームがあるが故に少しずつ、そのフラストレーションが蓄積したのかもしれない。
更なるネタバレ
↓ドラッグで読めます。
最終ルートの展開では皆が利他的、合理的に行動していてそれまでのモヤモヤが払拭される。このルートのおかげで最終的にとても楽しめて終われるのだが、、、
このルートで事をうまく運ばせる為に、他のルートで各キャラクターに不可解な行動をさせていたように思えてしまう。。
まとめ
『デイグラシアの羅針盤』は、深海という閉ざされた環境、沈没という絶望的な状況、そしてゲームという媒体がうまく活かされたノベルゲームだと思う。ストーリーを読んで惹かれた人なら楽しめるはず。定期的にセールも行われているのでそのタイミングで購入するのがおススメ。
Switch版↓↓
デイグラシアの羅針盤 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
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